高速走行に特化している自転車「ロードバイク」。一口にロードバイクといっても、初心者向けのモノから本格的なモデルまで幅広い種類があります。 今回は、5分でロードバイクをご紹介します。
ロードバイクには、様々な種類があります。
ロードバイクはエアロ、統合型、エンデュランス、クラシックスロードバイク、トライアスロンロードバイク、オフロードバイク6つのタイプにわけられています。
エアロロードバイク:
高速で走行するために最適化されたロードバイクの一種です。その名前からもわかるように、空力学的な形状を持っており、風の抵抗を減らすことができます。エアロロードバイクは、競技やタイムトライアルなどの高速走行に向けて開発されたバイクであり、速度が重視されるため、快適性や操作性にはあまり配慮されていません。
そのため、一般のロードバイクよりも硬い乗り心地や、コーナリング時の安定性に欠ける場合があります。 もちろん、走行中の空気抵抗の約85%は人体によるものなので、より良い空力効果を得るためには、よりアグレッシブな姿勢、つまり平たく言えば「低く構える」ことが必要です。
アグレッシブなスタンスでは、特に初心者の方にとっては乗り心地が悪く、疲労も溜まりやすいはずです。 ですから、エアロモデルの太いチューブは、よりアグレッシブで見栄えがよくなるとはいえ、初心者にはお勧めできません。
統合型ロードバイク:
統合型ロードバイクは、様々なシーンで使える汎用性の高いロードバイクです。サイクリング業界の進化に伴い、「クライミングフレーム」という言葉はどんどん遠ざかり、「一体型フレーム」に取って代わられました。 多くの場合、これらのバイクは、エアロモデルのような堂々としたごついチュービングはありませんが、フレームジオメトリーは通常、エアロモデルよりも快適で、日常的なライディングに適したものとなっています。
統合型ロードバイクは、初心者から上級者まで幅広い層に向けて開発されたバイクであり、様々なシーンで活躍します。多くの場合、スビートやエアロ性能を重視して設計されたエアロロードバイクや、長距離走行に適したエンデュランスロードバイクよりも、快適性や操作性に配慮されたバイクとなっています。
エンデュランスロードバイク:
その名の通り、長距離走行に適しており、通常、統合型ロードバイクよりも快適なジオメトリーを持ち、ブランドによっては、このタイプのバイクのために特別なダンピング設計をして快適性を向上させているものもあります。
長距離走行に適したロードバイクであり、快適性や操作性に配慮された設計が特徴的です。エアロロードバイクやレース向けのロードバイクと比べて、乗り心地や安定性に優れており、日常のサイクリングやロングライドに最適です。
クラシックロードバイク(TTバイク):
クラシックロードバイクはエンデュランスからさらに精密な派生モデルで、クラシカルなロードレース向けに設計されています。
エンデュランスよりも幅広のタイヤ、高いヘッドチューブ、長いリアフォーク、他のロードバイクよりも長いホイールベース、古い石畳の道に対応するためにリアフォーク、シートチューブ、ヘッドチューブに施された、サスペンションにより、より快適な走りを実現しています。
クラシックロードバイクは、美しいフォルムと伝統的なデザインが魅力で、古典的な雰囲気を楽しみたいサイクリストに人気があります。一方で、現代の技術を取り入れたモデルもあるため、快適性や安全性に優れたものも多く存在します。
トライアスロンロードバイク:
トライアスロンバイクは、高速での走行を目的とした専門的な自転車であり、エアロダイナミクス性能が求められます。また、競技用途で使う場合には、規定によって装備が制限されることもあるため、注意が必要です。トライアスロン競技では、水泳、自転車、ランニングの3つの競技を行うため、トライアスロンバイクのほかに、ウェットスーツやランニングシューズなど、専用の装備が必要となります。
トライアスロンバイクは基本的にトライアスリート/マニアのためのものなので、サイクリングは休憩と考え、競技者は出力を安定させるために楽なポジションを確保し、疲労を緩やかにしようとします。
そのため、トライアスロンでは肘の間隔を広めに取るなど、より快適なセッティングになっています。 また、一般的にトライアスロン用のロードバイクは、フレームにドリンクシステムを内蔵しています。
マウンテンバイク:
マウンテンバイクは、不整地でも安定した走行を可能にする専用の自転車であり、山岳地帯や森林などの自然環境で楽しまれることが多いです。しかし、最近では、グラベルロードやシクロクロスなどのように、舗装路と未舗装路を両方走行できる多目的なバイクも登場しており、幅広い層に利用されるようになっています。
マウンテンバイクについては、地形への適応性が非常に高く、日常の通勤や野宿、あるいは軽いオフロード走行にも対応できるのが特徴です。
その快適な乗り心地とハンサムな外観から、グラベルバイクは近年、ヨーロッパやアメリカの多くの国々で好評を得ており、購入ブームを巻き起こしている。
結論から言うと、ロードバイクはライダーの好みや目的に合わせて様々な種類があります。自分に合ったロードバイクを選びましょう。